流石に1記事も無いのは寂しいのでちょうど目の前にあった普通のBIG MUFFを紹介します。
ちなみに最初に言っておきますが今回はサウンドの紹介はほぼありません。だってBIG MUFFだから…。
言わずと知れた名機BIG MUFFですが改めて簡単に紹介していこうと思います。
BIG MUFFはelectro-harmonix社が販売しているファズディストーションペダルです。1969年からモデルチェンジを繰り返し、今もなお販売されている超ロングセラーエフェクター。
使用アーティストはあまりにも多いため割愛しますが、幅広い年代、ジャンルで使用されているペダルです。
また年代ごとにモデルチェンジをしているため、古い個体はプレミア価格で取引されています。特に初期のトライアングルと呼ばれるようなモデルや、その後に出たラムズヘッドと呼ばれるモデルは人気が高くアホみたいな価格で販売されています。
自分も昔持っていたラムズヘッドを手放してしまったの後悔してます…。
と、簡単なBIG MUFFの説明も終わったのでここからは今回の個体について。
これはおそらく2000年~2001年頃の個体です。
いわゆる現行BIG MUFFの最初期のものですね。
この時期はノブが今のモデルと異なりDavies1470シリーズっぽいものが使われていて可愛いです。これだけで100点!!
基板の型番はEC3003で一部基板に乗り切っていないパーツがあるのが特徴です。
特徴ですじゃないよ。ちゃんと基板に乗せなさいよ。
でも自分もたまにコレやっちゃうので気持ちはわかる…。
配線が全体的にふんわりしてるのもエレハモの特徴だと思ってます。そのくせちゃんと色分けはされてる。
経年劣化で根本から断線して音が出ないなんてのもよく見ますね。
パーツはなんてこと無い普通のパーツたち。でもエフェクターのパーツって基本的にその年代ごとの普通のパーツで作られてるんですよ。
トランジスタも普通の2N5088が搭載されています。
この時期はフットスイッチがDPDTなのも特徴のようです。ちなみにDPDTの場合のスイッチ配線ですがBIG MUFFではこのような配線になっています。
これによって音質が悪くなるということは特に無いです。
DCはミニピンタイプです。変換するのがめんどくさいですね。
裏蓋に電池収納スペースが付いています。裏蓋側はレザー調のシートが張ってありますね。コレはゴム足もきれいに残っています。
またこの時期のエレハモ製品は木箱に入っているのも特徴です。
当時のエレハモのチラシと保証書も付いてます。
こういうチラシ、普段は邪魔に思いますが、昔のものが入ってると地味に嬉しいですね。
とここまで音には特に触れてませんが、音は普通で、いわゆるBIG MUFFのサウンドです。
ですが、この個体は単音よりもコードの混ざり具合が良く感じます。特にトーンを絞り目にしてSUSTAINをしっかり上げたサウンドがめちゃくちゃにカッコいいです。
BIG MUFFはトーン回路の仕様上、TONEを右に回すと低音が薄くなってしまいます。個人的にはTONEは上げすぎないで音の迫力やインパクトはSASTAINとVOLUMEで出すのが好みですね。
そういえば以前海外のエフェクター大好きおじさんと話したときに、彼は「BIG MUFFはTONEを絞りきったときのサウンドで判断してるんだ!その音が最高なんだよ!!」って言ってました。自分はそれまであまりTONE絞りきって使うことは無かったんですが、それを聞いて試してみたら結構いいじゃんってなったのでみなさんもお手持ちのBIG MUFFをTONE絞り切って弾いてみてください!
それではまた~
コメント
Xで開設を知って訪問しました。
MUFFのトーン回路、右に回してくと低音が薄くなるというのを読んで納得です。謎だったんですよね、低音が削れてく感じが。
これからも、いろいろなレビュー、解説を楽しみにしてます。